カワムラ ケンジ
河村 研二/ものかき、スパイス料理研究家
photo by Koichi Higashiya
1980年代から飲食の現場一筋で、特にスパイス・ハーブに強く興味を持ちました。1991年、大阪・箕面でエスニックなつまみと音楽の店『P・AGE・BAR(ピーエイジバー)』開業。各所からレシピ開発の依頼をうけるようになり、やがて物を書き出します。が、当時は二足の草鞋では一人前として認めてもらえない風潮が強く、断腸の思いで店をスタッフに譲渡し、著述業に専念することに。店は元スタッフが最終的に2007年まで続け、閉業の際は共に行いました。
1997年、スパイス100%石臼自家製粉によるカレーランチ店を試験的開業。
1998年、縁あって三重・松阪にて『THALI』(ターリー)開業。
THALIとは北インドの定食のことです。1990年代までは日本のインド料理店にもあったものの、それはごく一部の店だけで、3000円もするような高級料理でした。日本人にとってはとてもマイナーなものだったんです。が、インド人にとっては実に日常的なものでした。主菜、副菜、漬物、ご飯や薄焼パン、ヨーグルトといった複数の構成、バランスの取れたスパイス使い、飽きない味付け、そしてヘルシーなことが特長的。当時は関西にもインドやネパールはもちろん、パキスタン、スリランカなどの中央~南アジアの本場の店がけっこう多くあり、縁あって公私とものお付き合いに。やがて店のまかないや彼らのお宅でご馳走になることが増え、”これは日本人にもきっと愛されるに違いない”と確信するようになりました。それで、まだほとんど知られていなかった『THALI』という言葉を屋号にしたわけです。
松阪『THALI』は2001年1月に閉業しましたが、それ以降は企業や個人、飲食店などから各種スパイスの調製、料理教室、出張料理、レシピ開発、ケータリングなどの依頼を多くうけるようになり、店以外でのすべての活動を『スパイス料理研究所 club THALI』と名付けることにしました。2007年には大阪・箕面にキッチンスタジオを設けました。が、身内が大病を患い長期の看病が不可欠となったことからテナントを退室。
現在は店・オフィスを持たずに、取材、執筆、レシピ開発、スタジオ調理、スパイス調製、出張料理などをやり続けております。
取材・執筆については、スパイス、そば、人、旅をテーマに依頼されることが多いです。(大阪在住)
「スパイス料理研究所 club THALI」「カワムラケンジ」「Spice Jopurnal」」の模倣や盗作、紛らわしい表記が出回っているようですのでご注意ください!!
詳しくはこちら(カワムラケンジのブログ)⇒ http://thali.tea-nifty.com/spice/2020/05/post-569be4.html
Gallery
スパイス料理講座・講演・レシピなど様々な活動の記録
Blog まいどカワムラケンジです!裏バージョン
Detailed Profile
Kawamura Kenji / カワムラケンジ(河村研二)
職業:もの書き、スパイス料理研究家
1981年 ドライブインのレストラン、大衆中華料理店『新大蓮』(茨木)に勤め、スパイス(当時は香辛料と呼んだ)に強い興味を持ち、独自に研究を始める。
1988年 スポーツクラブ内飲食施設の運営を受託。シニアやアスリート向けに数々のヘルシーメニューを構築。そばサラダや各種ヨーグルトジュース等。
1989年 いろいろあって築地魚河岸仲買『太誠』で働く。多種多様な料理人と交流する。様々な魚介の特長や捌き方を体得する。
1991年 創作エスニック料理と酒、音楽の店 『P・AGE BAR』 (大阪・箕面)開業。週末は音楽イベントを開催。日中友好ソバ、ラスタカレー、太刀魚餃子等。
1994年 初めて執筆。タイトルは「カレーと憂歌団」。スタッフに店を譲渡し(2007年閉業)、著述業専業となる。
1997年 スパイス十割自家製粉のカレー専門店を試験開業(大阪・箕面)
1998年 これまたいろいろあって三重県へ転居。98年、インド料理 『THALI』 (三重・松阪)開業。ノンベジとベジ各種の日替わり定食、酒の肴が人気に。
夕刊三重、月刊しんぷる、ミーツ・リージョナル、あまから手帖、ブルータス、東海テレビなどが取材に。
2001年 『THALI』を閉業し著述業再開。大阪と東京の2拠点生活に。各地から料理や料理教室のお誘いを受ける。店以外の活動を『club THALI』と称する。
2007年 キッチンとオフィスを併設した『スパイス料理研究所 club THALI』を開設。日曜限定で食事を提供。お寺コラボ、老人ホーム、編集部、バー、カフェ、レストラン、町の祭りなどへ出張料理。各種マーケット参加。各地で料理教室。ミーツ・リージョナル、dancyu、story、savvy、読売テレビ、朝日放送などから取材を受ける。
2008年 カミさんが大病を患い『スパイス料理研究所 club THALI』テナントを退室。その後、退院直後のカミさん、認知症になる前のおふくろ、親戚と共に「そごう心斎橋本店」の催事に参加。昼はノンベジターリー、夜は大阪産ベジターリー。1日130食×6日間全日完売!スパイスキットも完売。みんな本当にありがとう!
2010年 バイリンガル・スパイス専門誌『スパイスジャーナル』を創刊。(全18巻。~2015年1月)。模倣品が出回るほど注目を集め、今なお売れ続けている。
以来、スパイスやカレーをテーマにしたTV番組やラジオ番組、トークショーなどへ出演することも増える。現在も雑誌などでスパイスに関すること、インド料理などの取材や執筆、各社各媒体にてスパイス料理やカレーのレシピの開発や提案などを行う毎日。拙著については下の「Library」をご覧ください。
『カワムラ ケンジ』、『Spice Journal』、『club THALI』の盗作、剽窃、模倣した本や店、商品にご注意ください!
現在、カワムラケンジは飲食店の経営はしておりません。詳しくはこちら
☆カワムラケンジに関する記事等(Special Thanks!)
☆今までの代表的な連載
・「カワムラケンジのまな板の恋」27話/文・絵(1995年~「ぴあ関西版」)
・「最高の爪楊枝」全4話/文・写真(1997年~「ぴあランキングルメ」)
・「関西の食文化を辿る」持ち回り連載/取材・写真(1998年~「日本経済新聞大阪版」)
・「BIWAKO-Walker」ウェブマガジン/取材・写真(2001~2003年 国土交通省・琵琶湖工事事務所)
・「ヘルシーでスパイスの効いたお話」全4話/文(2002年~「TOMORROW」ライフカード)
・「Kenjiのおカネをためたら店を出そう!」全12話/文(2003年~「らぶもーる」)
・「旬のごちそう」巻頭全12話/文(2004年~ 「じゃらん関西版」)
・「魚河岸鰻遊」全11話/文(2005年~「ソトコト」)
・「新にっぽん風土記」全12話/企画・文(2007年~「TOMORROW」ライフカード)
・「Dr.カワムラのスパイス自由研究」全11話/文(2008年~あまから手帖)
・「馳走の民宿」(2004年~「あまから手帖」)「山海の宿ごはん もぎたて、獲れたての馳走を訪ねて」ムック化
・「メープル・ピープル~”職人味術館”」ウェブマガジン/文・写真(2010年~メープルファームズジャパン)
☆今までの代表的な特集や企画
・「1996年鉄人のラーメン数珠つなぎ」16軒全店、同「1997年完結編」17軒全店/文(ぴあ関西版)
・「旬の味比べ」「料理職人の顔が見える店」など/文・写真(1996年~日刊ゲンダイ大阪)
・「カレーなる祭典」2特集/文・料理(2000年「あまから手帖」)
・「カレーでアジアを一巡り」全32P/文・企画(2003年「亜細亜倶楽部」)
・「カレーライス五分の三」取材/座談会(2003年「京阪神エルマガジン」)
・「街道をたどる」8P/行脚・文・写真/伊勢街道・東海道・熊野古道松本峠・同浜街道(2003~2004年「るるぶ伊勢志摩」)
・「名店の系譜 関西蕎麦ルネサンス」7P/文・企画(2004年「ミーツリージョナル」)
・「スパイス自在・健康法」5P/9種のスパイス健康術(2005年「SIGNATURE」)
・「山城発 茶の道経由 世界行き」「お茶の街 宇治を知る」16P/企画・文(2005年「サントリー・クォータリー」)
・「“甘スパイシー”インド紀行」2特集/文((2010年「あまから手帖」)
・「新梅田 食道街を泳ぐ」全20P/文・企画(2012年「ANA翼の王国」)
・「カレー全書」全40P/9店33品/文・レシピ取材(2016年「柴田書店」)
・「そばうどん2018」(特集:関西の三たて草分け4人など)(自由に、自分流にいこう『あたり屋』)など企画・取材 (柴田書店)
・「そばうどん2019」(特集:名人・高橋邦弘氏の系譜)(定番は偉大なり:ワサビ、七味唐辛子)など企画・取材(柴田書店)
・「そばうどん2020」(特集:次世代へそばをつなぐ開拓者たち)など企画・取材(柴田書店)
☆今までの代表的なエッセイ&コラム
・「カレーと憂歌団」/文(1995年「憂歌団ファン会報誌」)
・「食はタイにあり~実感の食べまくりの美味紀行」5P/取材・文 (1998年「あまから手帖」)
・「二十世紀の終わり、松阪のまちで。」1P/文(2004年「別冊Simplevol.21」)
・「お伊勢参りの歴史街道を巡る」2P/取材・文(2006年「おとなのいい旅」)
・「インド食紀行 チェンナイ~アフマダーバード~ハイデラバード」4P/文・写真 (2010年「あまから手帖」)
・「蕎麦と共に生きる~長野『せきざわ』を訪ねて~」4P/文・写真(2012年「あまから手帖」)
・「酒とスパイス料理の相性は?」3P/文・写真(2014年「たる」)
・「南インド・ベンガルール『MTR』心酔紀行」4P/文・写真 (2015年「あまから手帖」)
・「アウェイ、バンガロール」巻頭エッセイ/文・写真 (2015年「ANA翼の王国」)
・「与那国島クシティ伝説」巻頭エッセイ/文・写真 (2016年「ANA翼の王国」)
・「ちょい足しスパイス」カップ焼きそばや鯖の缶詰などに一振り!文・写真(2016年「週刊プレイボーイニュースweb」)
☆今までの代表的なスパイスレシピ・開発の仕事
・「家で作れる中国料理アイデアクッキング」8品を提案(1997年「あまから手帖」)
・「オリジナル鍋はいかが?」全3種類のスパイシー鍋レシピ監修(1996年「学生援護会an」)
・スポーツクラブラウンジにおけるヘルシーな料理、ドリンク、デザート各種開発(1989年 大阪・吹田)
・レジャーランドの夏期イベントレストランのスパイスメニュー各種(1995年 神戸ポートピアランド)
・FMラジオ番組内コーナーのレシピ30品作成(1997年「カフェ・カッタリーナ」亀田製菓提供)
・うどん・そば屋のカレーだしにいれるカレー粉と補強用マサラのプロトタイプレシピ作成
・スパイシーなスナック菓子のプロトタイプレシピ作成
・カフェやレストランのオリジナル料理のレシピ開発
・書店のオリジナルのレシピ開発とスパイスキットなどの作成
・雑誌やテレビ番組などでのレシピ作成
・その他メーカーや飲食企業でのレシピ開発
☆代表的な番組やイベントの出演(下記のリンクをご覧ください)
その他
・ウェブマガジン「YEBISU MAGAZINE」制作(サッポロビール)・「小林カツ代のキッチンスタジオ」全編構成(毎日放送)・「クォータリー」企画・取材(サントリー)・「自然王国」タブロイド版・「Be‐Pal」(小学館)・「KAJA」ライナーノーツ・「ぴあ」各種・「るるぶ」(JTB)・「エルマガジン」「ミーツ・リージョナル」「サヴィ」各種(京阪神エルマガジン社)・男のロック酒場(ムック。日経BP)・ハナコウェスト(マガジンハウス関西)・web関西どっとこむ(関西電力)・「dancyu」(プレジデント社)・「日刊ゲンダイ」「週刊現代」(講談社)・インドのスパイスブランド「SARTAJ」レシピ・インドのスパイスブランド「VISHWAS」レシピ などなど他敬略
Library
カワムラケンジの著作集です!
拙著!2018年幻冬舎より
拙著!2015年木楽舎より
拙著!電子版
おいしすぎるそばの世界
エッセイと写真お手伝い
アウトドア書き続けています
渾身の連載がムックに
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